新潟名物へぎそば その1
新潟あたりを旅行したことがある人であれば、へぎそばの存在をご存知かと思います。へぎそばとは、越後名物のそばのことで、主に新潟の中でも魚沼地方、小千谷が発祥の地とされています。新潟の内陸あたりの名産です。
へぎとは、あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、これは、はがすという意味の「剥ぐ」がなまったものであると言われています。そばが入れられている器のことをへぎと呼ぶのですが、木製で底が浅く、四角い形をしています。この器が、昔、板を「剥ぐ」ことによってつくられていたことから、「へぎ」に入れられたそば、「へぎそば」となったわけです。
へぎそばの特徴はその器だけではありません。そば粉のつなぎにはふつう、小麦粉が使われますが、へぎそばでは「ふのり」が使われています。そのことで、蕎麦が淡い緑色になります。茶そばよりすこし淡い感じの色味が、食欲をそそります。また、喉ごしや口当たりがなめらかになる、という効果もあります。
小千谷あたりは「小千谷縮」と呼ばれる織物も有名ですが、へぎそばと並んで二大名物として売り出されています。
新潟名物へぎそば その2
新潟名物のへぎそばには、そばのつなぎとして小麦粉のかわりに「ふのり」という海苔の一種が使われていることが大きな特徴です。ふのりは、もともとは本州最北端の漁村と言われている青森県風間浦村というところが発祥の地であると言われています。石碑もあることから、たしかなことでしょう。
風間浦村では、明治のはじめあたりに、沿岸の護岸工事の一貫として石が据え置かれていましたが、その石にふのりが付着して、それを収穫していました。ここから、ふのりが全国に流通していくのです。
新潟では、食用だけでなく、小千谷縮という織物を織るために、ふのりが使われていたという経緯があります。そのことから、へぎそばにふのりが使われるのもわかります。しかし、へぎそばをはじめに作った人たちは、よりよいふのりを求めて、青森を訪れたという言い伝えが残っています。それだけの労力をかけるだけの価値が、風間浦のふのりにはあったのですね。
現在の風間浦村では、ふのりの収穫ツアーなども開催されているようです。
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