日本人とアジの干物 その1

日本人とアジの干物 その1

アジの干物を食べたことのない日本人というのも、あまりいないのではないでしょうか。一般的な家庭であればまず間違いなく食卓に上りますし、何と言っても旅館、というより民宿でしょうか。民宿の朝食と言えば、アジの干物が連想されますよね。

 

ともあれ、それだけ日本人になじみの深いアジの干物です。値段も安く、美味しい、まさに庶民の味方と言ったところでしょうか。日本人と食、ということを語るとき、米、味噌汁などに次いで存在感があると言っても過言ではないかもしれません。

 

アジは、そもそも新鮮なものは刺身などで食されます。刺身やなめろう、アジのたたきなど、食べ方はいろいろありますが、ともかく、生の状態での味の良さもよく知られています。ですが、干物になると、また別種の味の濃厚さを味わうことができます。天日で乾燥させ、風を通すことで、うまみ成分がギュッと濃縮され、美味しくなるというわけです。

 

アジの干物の中でどこがいちばん美味しいか、という議論がありますが、一番美味しいのは骨際の部分の身でしょう。