日本人とアジの干物 その3

日本人とアジの干物 その3

干物を生産している業者は、それぞれ干物を作る前段階で漬け込む塩水を持っています。これは「塩汁」などと言われますが、これが干物の味の決め手になっています。

 

ただ、素人が扱えるような代物ではなく、扱いが非常に難しいとされています。濃度や漬け込み時間も、季節や天候などによって微調整しなければなりません。もし、ここの加減を間違えてしまうと、魚の臭みが全面に出てしまったり、味や香りに影響を及ぼします。

 

アジの漁獲量はかなり多いのですが、それでも、日本で食されるアジの中で20パーセントぐらいは輸入されているものです。輸入先はオランダやアイルランド、ノルウェーなどです。日本の漁獲量が年々減少しているのも原因のひとつでしょうか。

 

中でも、干物に使われるアジは、7割ぐらいが外国産と言われています。その理由としては、近海物のアジは鮮魚として、たたきや刺身などとしてスーパーや鮮魚店に出荷されます。これに対し、外国産のものは加工用として出回るのです。